Q.通夜に行く服装は・・・?

本来の意味からすると、通夜は地味な平服で、というのが正しい……のでしょうが、最近は通夜でも喪服着用が主流であるように思います。
なぜ本来、通夜は平服なのかといえば、下記の意味合いが大きいと思われます。
①喪服を用意していた=死ぬのを待っていた というように感じられることを防ぐため(取るものもとりあえず駆けつけるのが本来であった)。
②通夜の原初の意味合いが、死の確認(現在のように死亡判定が厳格ではなかったので、息を吹き返す場合があった)であるため、通夜の晩はまだ「生きている」とみなす習俗があるため。

通夜は本来、家族をはじめ親族、特に親しかった人々だけが、故人との別れを偲ぶ夜でもあります。ですが、通夜は夕方から夜、葬儀は普通午前中から昼ごろに行われるため、仕事の関係など、どうしても昼間に参列できない人々が弔意を告げに通夜に参列する場合が最近は主流であるように思います。葬儀より通夜の方が会葬者が多いのも当然のようになってきました。
ですから、その動きと合わせて、通夜にも葬儀と同様の正装……つまり喪服着用が求められるようになってきたのでしょう。
……ということで、香典も通夜のときでかまいません。
通夜と葬儀両方に香典を出す場合もありますが、普通は「通夜にも参列しましたので」と受付でひとことそえれば、「では御記帳だけでも」などといわれるかと思います。記帳はお金を出したシルシではなく、参列したシルシですから、それでOK。

そして、通夜は葬儀に参列できない人が行くものではありません……が、時間の都合でどちらかしか参列できない人というのはいます。その場合、やはり先述のように、施行時間帯の関係で、葬儀より通夜にだけ参列する人のほうが多いのは当然かと思います。ですから、昼間なら自由が利くからと、葬儀にだけみえられる方もフツウにいらっしゃいますよ。

まったく余談ですが、喪服とは本来、喪家の人間……つまり喪主をはじめとした遺族が着用するもであり、通夜だろうと葬儀だろうと、会葬者は平服であるのが普通でした。
ですから、会葬者の喪服とは、厳密にいえば「礼装」なのです。考えれば当然ですよね、血縁でもないのに、喪に服する理由はありませんから。